コラム
イライラしない!仕上げ磨きはゆったりやろう
十分な歯磨きができないお子さんの仕上げ磨きは、わかっていてもなかなかできないとお悩みの方が多いのではないでしょうか。
今回は、お子さんの虫歯リスクを減らして健康な口内環境を保つために、仕上げ磨きの基礎とポイントをしっかり押さえましょう。
仕上げ磨きはいつから始める?
仕上げ磨きを始めるタイミングは、いつ頃が良いのでしょうか。基本的には、乳歯が生えてくる頃が良いタイミングと言われています。お子さんによって個人差がありますので、日頃からお口の様子をみておくようにすることが大切です。
コツは楽しく慣れていくこと
ここからは、仕上げ磨きの基礎的なコツを解説します。
①頭が動かないようにすること
最初に大切なこととして、立った状態でも寝ている状態でも「頭を動かさないようにすること」を意識しましょう。
②ペングリップでもつ
歯ブラシの持ち方は、ペングリップが良いでしょう。ペンを持つ時のように持って、歯や歯茎が傷つかない程度の軽めの力で磨きましょう。
多くの人は、歯磨きに力が入りすぎています。ですが、お子さんに対しては優しく動かす範囲は狭めにするようにしましょう。
③歯間(歯と歯茎の境目)を意識する
できるだけ軽く、毛先が広がらない程度の軽い力で小刻みに磨いていくことをオススメしています。コツとしては、歯を1〜2本ずつ磨くくらいの小刻みが良いでしょう。
④痛みを感じないように注意する
お子さんは、歯磨きで痛みを感じるとその思い出が残ってしまうため抵抗感が強くなってしまいます。一度嫌がってしまうと親御さんも苦労することが多くなりますし、お子さんにとっては怒られてしまうことが増えるので、良いことは一つもありません。
⑤楽しくすることがコツ
親御さんにとっては「絶対にやらなければならないこと」というイメージが強いと思いますが、あまり無理強いしないようにしましょう。
興味が出てきたら自分でやってみてもOK
仕上げ磨きを続ける中で、お子さんが自分でやりたいと思う気持ちが芽生えてくることもあると思います。そんな時は、ぜひやらせてあげましょう。その中で、親御さんも「一緒にやるよ」と仕上げ磨きするのも良いでしょう。
歯磨きはお子様が人生の中で毎日やるものです。一日3回やり続けることになりますから、できるだけ幼い頃から抵抗感なくできるようにしてあげましょう。
お口の健康は未来への投資
お子さんのお口の健康を守ることは、親御さんや歯科医師をはじめとした大人の大切な役割です。多くの方は虫歯や歯周病に悩み、ひどい時には歯を失うことになります。一本でも健康な歯をキープして、「自分の歯で噛める喜び」を感じさせてあげることは、私たち大人が意識的にサポートしてあげる必要があると言えるでしょう。
歯医者さんにも慣れておこう
お子さんの歯磨きについては、日々のセルフケアだけでなく歯科医院への通院も慣れておくようにしましょう。もし可能であれば、ご家族できていただくことで「イベント」のようにすることも良いと思います。
治療を受ける親御さんの姿をみると、お子さんの興味が深まったり受けようとする気持ちが前向きになるのではないでしょうか。
当院では、お子さんの歯科治療についてスモールステップを意識したサポートを行っています。当日からしっかりとした治療をするのではなく、最初は診療台に座ることやうがいをすることから初めて、できるだけ抵抗感なく歯科治療を受けていただけるよう心がけていますので、気兼ねなくお越しください。