コラム
虫歯・歯周病を発症させない!メンテナンスをお勧めする理由。
メンテナンスとは、歯を守るための治療のことを指します。病気が発生しにくい口内環境を作ることで、長期的に健康を守っていきます。
患者様の多くは、痛みが出たり、何らかのトラブルが生じたりして初めて歯科を受診されますが、痛くなる前の受診が歯を守るのです。
病気になり、痛みが出てからの受診では遅いと言えます。そこで今回は、メンテナンスが必要な理由についてお話させていただきます。
歯磨きだけでの予防は難しい現状
誰でも磨き残しはあります。そのため、歯磨きだけで効果的に病気を防ぐのは困難です。
また、歯石やバイオフィルムは歯磨きでは除去出来ないために専用の器具を使用して除去しなければなりません。歯石1mgには10億もの細菌がいると言われています。
そのようなお口の中の細菌を少しでも減らすことが虫歯・歯周病の予防においてとても大切なのです。
そして、ただ単にお口の中をきれいにするだけではなく、患者様お一人お一人の症状に応じて、症状の改善に繋がるようにケアをしていくことが重要です。
ご自身の歯磨きを見直すことの大切さ
ご自身では、きちんと磨いているつもりでいても、実際は磨けていない場合が非常に多いです。少しでも磨き残しがなくなるように、ご自身の歯磨きの仕方を見直すことはとても役に立ちます。虫歯・歯周病を効果的に予防出来るように、セルフケアの質を高めていきましょう。そのために、毎日行う歯磨きの方法を見直してみませんか?
当院では、歯磨きの方法をレクチャーしています。それぞれの患者様のお口の状態や普段のブラッシング方法を確認したうえで、その方に合った正しいブラッシング方法をアドバイスさせていただきます。
虫歯の再発を防ぎましょう
虫歯になると、歯を削り、詰め物・被せ物をします。その治療により虫歯の痛みはなくなり、咀嚼機能も回復します。そのため、治療が終わると虫歯が治ったと思われる方が多いです。しかしながら、元の健康な状態とは異なり、虫歯が再発しやすい状態になっているために注意しなければなりません。
詰め物や被せ物が劣化すると、歯との間に隙間が出来て汚れが溜まりやすくなります。そこに出来てしまうのが、二次う蝕です。二次う蝕は被せ物の下に虫歯が発生するために気付きにくく、特に神経をとった歯であれば痛みを感じることがないために発見が遅れやすい特徴があります。劣化した詰め物や被せ物の下で虫歯が大きく広がってしまうケースも多く、抜歯が必要になることも少なからずあります。
このように、一度治療した歯も虫歯になる可能性があるため、定期的なメンテナンスを通じて再発を防ぐ必要があります。
セルフケアとプロフェッショナルケアの両方が必要とされています!
歯科医院でプロの手によるメンテナンス(プロフェッショナルケア)を受けることで、歯を失うリスクを大きく減らすことが出来ます。しかし、それは患者様ご自身がセルフケアをしっかりと行っていることが前提です。歯科医院でのメンテナンスよりもセルフケアを行う時間の方が圧倒的に長いため、いくら歯科医院でメンテナンスを受けていらっしゃっても、セルフケアをしっかりと行わないと虫歯や歯周病といったお口の中のトラブルを発症・再発・進行させてしまいます。正しいセルフケアを毎日きちんと行い、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けて、健康的な口内を維持していきましょう。
歯科医院で行うメンテナンスの頻度はリスクによっても異なりますが、基本的には3ヶ月に1回をお勧めします。当院の定期メンテナンスでは、歯磨きの方法をレクチャーする他に、定期検診やプロによるお口のクリーニング、歯の質を強くするフッ素塗布などで虫歯や歯周病のリスクを軽減し、患者様のお口の健康をしっかりとサポートさせていただきます。