いいだ歯科・口腔外科クリニック

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コラム

嫌がらない仕上げ磨きはどうやればいい?

「子どもが仕上げ磨きを嫌がってやらせてくれない」「毎日磨くようにしているけれど、ちゃんとできているのか不安」など、お子さんの仕上げ磨き問題は多くの方の課題となっています。

今回は、お子さんの大切な歯を守るための仕上げ磨きのスキルを向上させるためのお話しです。

姿勢と注意点、これだけ覚えよう

仕上げ磨きをうまくやるコツとして覚えておくべきことは、まず「姿勢」です。そのほか、注意点はいくつかありますので解説します。

仕上げ磨きの姿勢と方法

仕上げ磨きの姿勢は、お子さんと親御さん両方にとって楽な状態です。お子さんの口の中が見やすく安全に歯磨きをしやすいように、お子さんを膝の上または親御さんがお子さんの後ろに周って頭をしっかりと固定して歯磨きをしてあげると良いでしょう。なお、お子さんがフラフラせずに立っていられるようになったら立って歯磨きができる習慣づけを行うと今後の歯磨きトレーニングが楽になります。

仕上げ磨きの注意点

仕上げ磨きの注意点としては、歯が増えてきた時には注意すべきことがいくつかあります。

①奥歯の噛み合わせ上下と左右の4本
②上の前歯
③保護者の利き手側の犬歯

この①〜③は、親御さんにとって歯磨きがしにくく磨き残しが出てしまう可能性があるので注意しましょう。また、歯磨きのタイミングとしては毎食後が理想ですが、それが難しい場合には夕食後や寝る前に磨く習慣をつけておくことをオススメします。特に寝ている間は唾液量が減ってしまうため細菌の量が増え、起床時には寝る前の30倍になってしまうこともあるため、「いつ磨くか」も習慣づけましょう。

仕上げ磨きのコツ

歯磨きがお子さんにとって楽しいものだと印象付けて習慣づけるため、次のようなことを意識しましょう。

前歯・奥歯を磨くコツ

前歯を磨くときは、お子さんが痛がらないように意識しましょう。特に上くちびると歯茎をつないでいる部分に歯ブラシが当たると痛がってしまい、歯磨きに対してマイナスイメージになってしまいます。上くちびるを持ち上げて、歯と歯茎の筋の部分を指で隠して磨いてあげると、痛みなどを感じることなく磨けます。

また、奥歯は歯ブラシを奥から手前に動かすように磨きましょう。乳歯は奥歯が2本なので比較的簡単ですが、奥歯の噛み合わせ部分はプラークが残るため注意が必要です。

子どもが嫌がらないようにするには

仕上げ磨きを習慣化してきたら、日頃からお子さんとコミュニケーションをとって、口元を触るようにしましょう。また、歯磨き中に話しかけたり、短時間に手早く済ませ丁寧にすることも意識しましょう。なお、終わったらしっかりと褒めてあげてください。

末長く健康な口内環境を保つため、幼い頃からしっかりとサポートしてあげましょう。少しでも気になること、心配なことはかかりつけ医や近くの歯科医師に相談してみてください。

歯磨きを自分でしてみたいと思う時が来ます

お子さんが自分で磨き始めるタイミングは、スプーンを自分で使うようになったり歯ブラシを自分で持って口の中に入れられるようになる頃が良いでしょう。

お子さんが興味を持ち始めたタイミングで、自分で歯ブラシを持ったり磨くような真似からでも習慣をつけておくと、それが成長と共に慣れていくので大きくなっても抵抗感なく磨けます。

お子さんが磨くには時間がかかったり、途中で遊ぶかもしれません。怪我等がないような見守りは必要ですが、終わるまでは根気強く見守り、できたことを褒めてあげてください。また、仕上げ磨きは欠かさずしっかり行いましょう。

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